March 8, 2016

ん、なんかいい匂いがするぞ〜?

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ん、なんかいい匂いがするぞ〜? 

 

 

 

 

  

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なんだ、なんだ〜?

  

  

  

   

 

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  よいしょ、っと

  

  

  

   

 

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 あ〜!

あの人ったら、また私に内緒で美味しそうなもの食べようとしてる〜

もう〜

 

 

  

 

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クン、クン、クン 

あ〜この匂い、たまらないわ〜!

あの人だけ、ずるい〜

 

 

 

  

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う、まずい〜

顔が抜けなくなっちゃったわ〜

ニャ〜、どうしよ〜、HELP ME〜!

 

 

 

 

March 6, 2016

もてなしと待ち人/『天理時報』3月6日付「キャンベル教授のニッポン再発見」より

 春になったら友達を呼ぼうね、と考えるのは、冬も終わりに近い証拠であり、あと少し待てば花見もできる好季節だ。
 おもてなしの基本中の基本は、「お客さまを待つ」ことである。冷たい飲み物を準備したり、ソファのクッションをパンパンと叩いて形を整えたりしながら、鄭重に用意を重ね、その時刻に合わせて玄関の内側で来客を「待ち受ける」ことから歓待は始まる。
 考えてみれば「待」という漢字は不思議なものだ。「ある人がやってくるのを期待し、その場にとどまって、じっとする」という意味と、「来客をもてなす、応対する」という意味を兼ねそなえている。言いかえれば、待ち人が到来する「前」と「後」が一つの流れにまとめられていて、「待っている」間と「もてなしている」時間が、縫い目なく一本につながっていることに感心させられる。むかし日本では「待賈」(=よい価で買ってくれる人の到来を待つ)といえば、商人の当たり前の姿であった。

 人間万事「待つ」ことが大事なのはよく分かるが、人以外の生き物で、はたして「待つ」ことを知っているものはあるだろうか。
 西部劇に出てくる馬は、昼間からサルーンという飲み屋の外につながれ、喉を枯らしながらひたすら主人の出てくるのを待ちわびている。犬は待つことの天才。50メートル先から帰宅する主人の鍵の音まで聞き分けられるというから頭が下がる。籠の小鳥だって、餌を運ぶ人には美声を上げ、歓迎の唄で一曲もてなしてくれるではないか。

 人間の近くにいて人間と「待つ」ことを共有しないのは、ひとり猫である。昨年の暮れから飼っている仔猫の夕吉も、ご多分に漏れず、帰ってくる主人には冷淡だ。上がり框に姿を現すも、靴を脱いでいる間にするりとどこかへ消えてしまう。主人(と思っていないだろうけれど)の到来を待っている風情でもない。IMG_0252.JPG
 猫のそういうところを素晴らしいと誉め称える作家は多い。たとえば豊島与志雄には『猫性語録』(昭和13年刊)という随筆集があって、同名の一編では猫の媚びない佇まいに、肉食獣がもつ本来の野性を見て取れると言っている。
 また、「明日」という短文では、ある男から聞いた話として、他人から近々訪ねたいという趣旨の手紙が来ると、うんざりするとも言っている。今日アポ無しで来れば怒りはしないが、自分も見通しがつかない「明日」と約束させられた日には、じっと待っていなければならない。地獄だ。「明日になると、もういけない。明日の負担を負はせられることは、今日の僕にとつては、堪へ難いことになる」と。
 作者の知人は、来客を拒絶するわけでもない。来るなら来い、その分おもてなしはしないぞ、という立場である。近ごろ、こういう御仁の我がままが通らなくなっていて、ちょっぴり寂しい。ただ、夕吉は今夜も「待っていた」と言ってくれそうにはない。

   

March 3, 2016

『厳選!2時間さんぽ道』(BS日テレ)博多の古い街をRevisit

福岡、ではなくむかし大陸と結び活気に沸いた博多の古い街を歩いてきました。

承天寺、御供所町、上川端、筥崎宮。

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僕が20代から10年過ごした街並みと人々の変化、変わらぬ風景とぬくもりから「今」を見直す絶好のチャンスを手に入れました。

  

   

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中国残留孤児で80年代に帰国、中華料理店「帰郷」を開いた木村琴江さんとも20年ぶりの再会。餃子が逸品!

  

  

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             承天寺に眠る川上音二郎の墓の裏川、伝記を綴った墓碑銘がぎっしり。

      

前を向きながらRevisit。これができる時代と場所に生きていることのありがたみを噛みしめる旅でもありました。

BS日テレ「厳選!2時間さんぽ道」、放送は34日【金】21:00~。

February 27, 2016

知ってるつもりでも、歩かなくちゃ。

 私にとっての思い出の地 ”福岡” を1日ゆっくり散歩する機会をいただきました。

 『厳選!2時間さんぽ道』(BS日テレ、3月4日【金】21:00〜放送)

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 博多の総鎮守櫛田神社を久しぶりに散歩してみると、鳥居の横に小ちゃな「ぱん屋」を発見!

 

 早速入ってみると……博多仁和加にちなんだ「にわか先輩」(抹茶カスタードに黒豆入り)と「パーマネントさん」(顔はソーセージ)と、ふんわりした野菜ぱん各種。どれも美味しい。

 

 もうしばらく街をぶらぶらしてみるか。

 

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February 23, 2016

乱歩が歩いた池袋、を歩いた。

昨日に続き、『あなたの知らない池袋駅徒歩7分』(NHKBSプレミアム)収録で見ることのできた、”乱歩が歩いた池袋” から。

IMG_0240.JPG旧江戸川乱歩邸応接間は3面窓というたいへん明るい空間。天井も高くサンルームの趣。コーナーにはデスクが置かれ、アイディアが浮かべば、すぐに執筆に取り掛かれる作家にとっての理想的環境。

  

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こちらは乱歩の愛した豆腐屋さん「樋口豆腐店」。

毎日、欠かさずこちらの豆腐が食卓に並んでいたそう。

樋口豆腐店も池袋駅から徒歩7分圏内。

   

   

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放送は2月27日(土)夜9時〜BSプレミアムにて。

   

   

   

   

   

   

   

   

February 22, 2016

『あなたの知らない池袋駅徒歩7分』(NHK BSプレミアム)

池袋モンパルナス、といえば昭和ゼロ年代からあった日本有数の芸術家コミュニティだが、戦災と発展で壊され、痕跡を残しません。

その運動とは無関係ながら、江戸川乱歩が亡くなるまで30年以上暮らした池袋の旧居が無傷に残っていて、池袋文化の面影にふれることができます。

去年の秋葉原編に続き、先日、「あなたの知らない池袋駅徒歩7分」のレポーターを務め、収録を終えました(NHKBSプレミアム、2016/2/27【土】21:00-22:29放送)。

収録の合間に、はじめて乱歩の書庫を隅々まで見て回りました。

   

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もともとあった蔵の1階には洋書、上階には貴重な和本類を収めていました。和本について詳細な報告がなされていて、粗々知っていたつもりだから洋書エリアに狙いを定めました(参照、丹羽みさと「江戸川乱歩の後半生と近世資料」『立教大学日本文学』95号)。

    

   

そこには主として自著と、戦前から読み込んでいた英語の推理小説がぎっしりそのまま並んでいるが、精神分析、手品、歴史書など、創作に役立てたであろう当時最新の知識が汗牛充棟と積まれていました。

  

  

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誰もが本を読んでいた時代の大きな視点が再現できる、ありがたい空間です。

番組ではお孫さんの平井憲太郎さんがお出でになって、乱歩が日々足を運んだ美味しい店を点々と歩き、僕の内なる池袋地図を塗り替えることに成功。

   

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February 21, 2016

『猫びより』3月号(辰巳出版)

IMG_0231.JPG 夕吉がどうしても、と言うから僕も付き合うことに。言うまでもなく彼女の土壇場。猫歴50年の僕でも、こんな女優さんは初めて。

『猫びより』3月号。撮影・文章ともに伴田良輔さんです。

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February 17, 2016

「早く起こさなくっちゃ!」

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開けてびっくり!(目が点になっちゃったわ〜)。2月14日『朝日新聞』朝刊のbeランキングは「好感が持てる外国人タレント」だって。

それでね、うちの人はね、並み居る芸能人・文化人45人の中から何と第3位に選ばれているの!

早く起こしてあげなくっちゃ。もういつまで寝てんのよ。ほらほら、出てるよ〜。

あれ、こんなことも書いてある。「今回、選択肢から無制限に選んでもらったが、ひとりだけに絞ってもらう設問も。こちらで……トップに立ったのが……」

うちの人じゃない!?何かすごいね。温かいメッセージが回答者から寄せられていて、嬉しいにゃ〜。

よくわかんないけど、日本人って本当にランキングが好きみたいね。江戸の昔から役者とか遊女とか、学者だってみんな番付とか評判記に名前書いて「最高」とか「まあまあ」とか勝手に言ってワイワイしてたよね、楽しく。

でも今日のはちょっと違うかな。見出しが「無条件にひれ伏したい」って。日本人って彼らの学歴とか特殊技能を見て「ははぁ〜」ってなるのが気持ちいいいとか。美点を褒められたいとか。「苦言を呈して風穴をあける役割」があるって言ってるよ。

そういう人もいるかもしれないけど、どうかな?私ね、「外国人タレント」ていう言い方はもう古いんじゃない?って思うわけ。並んでる人たちはみんな頑張っているし、確かに日本人じゃないみたいだけど、だからって何?やってることも考えてることもバラバラじゃん。そういうのってテレビとか新聞を作ってる人たちが捨てきれない古い箱みたいなもので嫌だなって、うちの人が言ってたわね。ひれ伏されても困る、って。難しいけど、私もそうだなって思うの。

あ、起きてきた。何時だと思ってるのよ。えっ、また寝るって?ヒドイ〜

December 19, 2015

詩と月と生姜湯

 雪は降らないけれど寒い寒い飛騨高山に来ています。夜の講演会(市民会館で)。その後、友人挟土秀平さんの自宅を訪ね、僕が風邪だと聞いてお母様が作ってくれた生姜湯をすすりながら近況を語り合っていました。

 築40年の自宅和室を改装したので先ずその披露目。

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広い床の間、壁一面に夜の微妙な影を含んだ暗い土を塗り、乾く前に薄い一枚の和紙を落として一体化させ、満月を見事に形成しています。

   

   

   

大きな部屋の反対側には2間4枚立の襖があり、その上に挟土さんが一昨年ニューヨークの個展に出した自作の詩(左)と僕が手がけたその英訳(右)を大胆にあしらっています。日英語の競演を見るようで嬉しかったし、驚きました。
コテを持たせれば日本一と定評のある挟土さんですが、詩もなかなかのもので、相対する月の土壁といっしょに眺めていると不思議な熱度が伝わってきます。

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December 16, 2015

Casa BRUTUS 1月号は温泉特集

Casa BRUTUS 1月号は、日本の温泉特集(vol.190 1月号)。デザイン、風景、おもてなし、もちろん温泉飯といったカテゴリーで100軒を選りすぐっています。

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 僕はホテル経営者の浅生亜也さんと建築家・武井誠さんと鼎談。
温泉宿をつくるとしたらどんなイメージ?と武井さんに投げたら、答えはシンプルでとても強烈 (つづきはどうぞ書店で

  

  

The new edition of Casa BRUTUS is all about Japan’s best hot springs : 100 inns grouped and reviewed by design, landscape, hospitality and cuisine (vol. 109 January 2016).

The text is entirely Japanese, but the photos are fantastic, and most of the inns have their web sites listed so you can dig deeper and reserve your own room with geothermal waters warm enough to soothe the stiffest soul.

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casa mia ……..