一昨日秋葉原で行われた「ビブリオバットル首都決戦2012」で優勝したのは上智大学の学生で鷹野宣章さんと言い、その鷹野さんが闘った「チャンプ本」は九鬼周造著『「いき」の構造』でした(http://www.bibliobattle.jp/)。江戸特有の美学に西洋的思弁法をはじめて駆使した名著、1930年発表。秋葉原に九鬼あらわる、聞いただけでゾクッときませんか。おめでとうございます。
その関連で今日、バットルを紹介するあるテレビ番組から依頼があり、お奨めの一冊を短めに紹介するコーナーという形式で思いのたけを語って帰ってきました。新橋の航空会館(なぜ!)で収録するのに10分もかかりませんが、帰りのエレベーターでフロア案内に目をやると、これまた何と9階屋上に「航空神社」と書かれているので、いったん下まで降りきってから再び上昇することにして、お参りしておきました。羽田空港で拝んだことは一度だけあるがあちらは屋内で蛍光灯に照らされてあまりピンとこなかったのに対して、港区のビル街に鎮座する航空神社は空が高く、不思議と神々しい。創設は1931年まで遡るそうです。(http://www.aero.or.jp/jinjya/jinjya.html)。