GREETINGS
ROBERT CAMPBELL
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October 23, 2012

航空会館でお奨めの一冊、後に参拝

一昨日秋葉原で行われた「ビブリオバットル首都決戦2012」で優勝したのは上智大学の学生で鷹野宣章さんと言い、その鷹野さんが闘った「チャンプ本」は九鬼周造著『「いき」の構造』でした(http://www.bibliobattle.jp/)。江戸特有の美学に西洋的思弁法をはじめて駆使した名著、1930年発表。秋葉原に九鬼あらわる、聞いただけでゾクッときませんか。おめでとうございます。

その関連で今日、バットルを紹介するあるテレビ番組から依頼があり、お奨めの一冊を短めに紹介するコーナーという形式で思いのたけを語って帰ってきました。新橋の航空会館(なぜ!)で収録するのに10分もかかりませんが、帰りのエレベーターでフロア案内に目をやると、これまた何と9階屋上に「航空神社」と書かれているので、いったん下まで降りきってから再び上昇することにして、お参りしておきました。羽田空港で拝んだことは一度だけあるがあちらは屋内で蛍光灯に照らされてあまりピンとこなかったのに対して、港区のビル街に鎮座する航空神社は空が高く、不思議と神々しい。創設は1931年まで遡るそうです。(http://www.aero.or.jp/jinjya/jinjya.html)。

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October 22, 2012

Canal Safari

Half of yesterday was spent taping one segment of the stroll-around-Tokyo corner for the Saturday morning live TV Asahi show "Asanabi" (in English "Morning Navigator," unfortunately not dubbed) which I appear on weekly. The corner is named  "Wabisabinabi," which less the rhyme could be translated: "Navigating the Simple, Tranquil Corners of Old/New Tokyo." Maybe that's a little too much wasabi on the side, to make up for the lack of one good word in English to cover the old Japanese sense of  "wabi/sabi," two words conflated to express a sentiment of cool, unadorned, shadowed-rather-than-florescent-in-your-face-consumerism, which a lot of post-bubble young Japanese people really appreciate these days (and has nothing to do withwasabi. Haha).

Yesterday's outing took us up and down the old canals east of Sumida River, a sleepy residential/small-scale industrial corner of town largely forgotten until Tokyo Skytree opened in May (http://www.tokyo-skytree.jp/en/). Now the area swarms with young couples and families with kids and retirees in neat caps and strolling outfits.

But no one in boats! The area is laced with canals dug in the early to mid-seventeenth century as Edo (name for Tokyo pre-1868) grew and with it expanded a need for quick, secure transportation of goods and people in and out of the city up to the delta regions north. A lot of the canals survive, coated and walled-in with concrete from the 60's, but still navigable. The water is clean enough for herons (white herons and ghostly grey herons or goisagi) and gaggles of ducks to gather, with tons of silver pampas grass for them to hide in at water's edge, and fishing poles everywhere. Men mostly, women here and there would line the often sharp corners of the canals, each with his or her bucket of goby (haze) catch. Our ferryboat captain Takashi Hirayama, of Tokyo Canal Network, mastered the channels, and seems to know everybody working on barges by face if not by name.

The land east of Sumida River is basically zero feet above sea level - much lower than the River itself - so in order to enter the maze of canals your boat has to go through a lock. The main lock from the Sumida side is on Onagi River (a long, perfectly straight canal connecting two rivers). On the way in yesterday, we were the only ones in the lock, which drained out in an instant nearly two and a half meters of water before passing us onto the other side. Very exciting (you'd have to be there, or see the show). And kind of scary to think of what would happen if somehow the entrance gate behind us suddenly slid open with the exit gate shut, in reverse order. Of course that has never occurred. But you could almost feel the River pressing on the gate as we descended lower and lower into the canal.

My companions on this show are Shigeru, the leader and guitarist of a famous band here, and Mariko, an announcer at TV Asahi. More on them and "Wabisabinabi" to come.

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October 21, 2012

立て板に水と、板に落ちる大粒の雨

昨日の昼に東大本郷キャンパスでホームカミングディ特別フォーラムがあり、素粒子物理学者・村山斉教授と対談しました。江川雅子東京大学理事が司会。天気もよく、あらゆる年齢の同窓生たちがキャンパス中をカップルや家族、4、5人の塊でゆったり歩いています。学生サークルの店もあれば大道芸人もあり、ちょっとしたお祭気分。11:30に安田講堂の2階にある総長応接室(初めて足を踏み入れた場所)で落ち合って打合せ。しかし奥の壁に掛けられている、ニューヨーク在住の日本画家大野寛子による大作「ニュートンのリンゴ 小石川植物園」から目が放せず、失礼ながら、打合せに身が入りません。

時間になったら下に降りよう、ということで大理石の階段を降りて講堂に入ります。入場者はまばらで、そこから20分間、キャンパス中から人々が五月雨式に吸い寄せられるように入ってきます。一般の人も大勢いて、やがて盛況といえるほど賑々しい雰囲気に変化。会場には濱田純一東大総長をはじめ元国際連合事務次長・明石康さんや、元文部大臣・有馬朗人さんなどがおられ、舞台の上から目を凝らして見わたすと駒場の若い同僚などがちらほら席に着いているのが見えます。

それぞれ10分ほどの自己紹介タイムがあって、終わるとそこから村山教授の話を聞き、自分では一気にしゃべり倒した記憶が残ります。「海外で学ぶ・働くことを決意したきっかけは何か」、とか「これまで経験した中で、楽しかったこと、苦しかったことは何か」とか、学生へのメッセージを最後にこめて締めるというコンパクトで丁寧な構成になっていました。

村山教授は、科学者ですからこちらの先入観からいえば少し硬く行きつ戻りつのエクセントリックな語り口、を期待しましたが外れました。立て板に水とはこれをいうか、とにかく情熱と豊かな連想が込められた話しっぷりに聞き惚れました。ドイツで育った時代の思いで、帰国してから高校と大学で遭ってしまった「アウトサイダー」へのまなざし、東大で学びながら「先輩敬語」など日本の教育風土にあわず、飛び出して自分がやらねばならないことをカリフォルニア大学で発見し、数年前、やがて日本でも仕事するきっかけとその現状についてスピーディかつ柔らかな口調でたくさんのエピソードを披露してくれました。村山さんは今でもほぼ毎週、バークレーと東大との間を飛行機で往復しながら「2人分」の講義と学内行政をこなしておられます。わたくしなど絶対にできないことに、脱帽。

14:00ちょっと過ぎにフォーラムが終わるとキャンパスに放り出され、30分ほど非日常の秋日和を堪能した。フォーラムでも生出演でも講義でも、1個終わるといつでも30分くらいは樹木とか水がある場所を自由に歩き回りたいですが、いつもはできないですね。

その後は本郷通りに面しているカレー&喫茶のルオーに登ってNHK/共同テレビスタッフとともに次回のBooked for Japanについて一時間半ほど議論というか、打ち合わせします。Jブンガク以来の制作チームが中心で、阿吽の呼吸。終わるとタクシーに乗り込んで幡ヶ谷は東京オペラシティー コンサートホールを目指します。

19:00開演。ジャズピアニスト秋吉敏子の65周年記念チャリティコンサート。わたくしが生まれる前からニューヨークジャズシーンの真ん真ん中に君臨している無双の日本人プレイヤーで、10代のころ、継父から1960年にジャズクラブで聴いた彼女のライヴの凄さを何度聞かされたことか。夫ルー・タバキンは伝説のサックス奏者で、今回も同伴で来日。ルーは後半にサックスとフルートを振るってSumie(フルート)、Eulogy(サックス)、孤軍(フルート)、Lady Liberty(サックス)を伴奏しました。秋吉さんの、とうてい82歳と思えない艶やかな鍵盤さばきと姿勢と曲ごとのショートトークの冴えに感激。休憩中にご挨拶に楽屋を訪問。前半部分で着ていらした白いパンツスーツから黒に鮮やかな緑色アプリケーを縫い付けたロングドレスに着替えて廊下を歩いておられました。恰好いい!前半によかったのは少女時代、別府で覚えて米軍の前で弾いていたSweet Lorraine。大粒の雨がぽたぽた堅い板の上に落ちるような温かく確かな音です。後半は秋吉さん作曲の名作Eulogyで、ルーさんとのコンビーが絶妙。

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October 20, 2012

乱麻を断つ刀のように

いつかコメンテーターを辞めたら「コメンテーター哀史」みたいな文章を書こうかと数年前から考えています。今朝の「あさナビ」でもまさに「哀史」の一節にふさわしい体験をしました。兵庫県尼崎市の死体遺棄事件について報道。新聞と他局テレビ番組の内容をひと通りチェックしてからスタジオに入りましたが、この事件の人間関係が空間的にも、また親疎入り混じって複雑すぎて、頭に入らないのです。

大手新聞3紙がそれぞれ微妙に異なる角度から角田美代子被告を中心に広がる相関図を掲載しています。やっとのことで分かりのいいのを一つ選んで叩き込んだかと思いきや、テレ朝がこれまた大変よくできた図を用意してくれているのであります。パンパンになるまでカラフルで分かりやすくまとめられたプロムプタ。見ていると、目が泳ぎ出します。先まで分かっていたのに軸が少しずれているというか、被告らが入り込んで破壊したとされる何軒もの家族の位置が左右上下に入れ替わったり、接点になっているはずの内縁の夫が図から抜けていたりと、わたくしがインプットしたマップからたどりつけない。エライ迷路に見えてしまいます。

どんな事件でも複数の整理法があるわけで余裕をもってソースを見比べながら理解と見解を深めていけばいいだけの話ですが、生放送ではそう上手くいきません。信頼できるソースを経験と直感でパッとすくい取って全体図をつかんでいけるか否かで明暗(正しくリーチのあるコメントが言えるかどうか)が決まります。今回つかんでいるはずなのにこの目眩に似た感じは何なんだろう......いっそう準備もせずにウブな目で見ていればよかったのに......後悔がつのり始めたそのとき、夕べ、寝る間際にウェブで覗いた記事を思いだして、九死に一生。

サザエさんである。大ざっぱだが事件は磯野家の人間関係にも似ていて、当てはめると次々と関係性が「復元」できます。サザエがノリスケと共謀してタラちゃんの嫁(原作と違うが気にしない)のリカちゃんを支配下におき、リカちゃんの家を崩壊させ......というふうに、目をつぶると瞼の血管の上に相関図がどんどん繰りだされます。事件は捜査中で、真相が分かるのにだいぶ時間がかかりそうですが、放送中、個別に言いたいことがあるのに総体が見えないのでは話になりません。準備のあるなしとは関係なく一瞬の閃き、降りたときに視界が開け、ピンポイントで細部に迫る。コメンテーターは命拾いする(視ている方は誰も分からないことですけれど)。

「わびさびナビ」は今週が鎌倉前編。竹林の葉の音と、歩きながら感じた穏やかな海風を思いだしつつ、VTRをモニターで視聴。スタジオ戻りで当地のわらび餅を喰う。喰いながら、乱麻のような殺人事件が瞼をはなれ、どこか体の見えないところに仕舞われていく感覚を鮮明に覚えたのです。

October 19, 2012

ホームカミングディ@東京大学、で対談します

明日10月20日に、東京大学の第11回ホームカミングデイが開催されます。ホームカミングデイとはその名の通り、東京大学の卒業生が母校(ホーム)に戻り、東京大学の現状を深く知ることで母校、または同窓生同士の交流を深めてもらうために企画されているイベントです。その一部である特別フォーラム「グローバル化する世界で、学ぶ、働く、生きる」は、一般の方にもご参加いただけます。

フォーラムは対談形式で、わたくしと、東大の柏キャンパスにある数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)初代機構長で物理学者として名高い村山斉さんが語り合います。こちらとは逆に(というべきか、同じように)、村山さんは長くアメリカで働き、現在カリフォルニア大学バークレー校(キャンベルの母校!)の物理学科教授でもおられます。ご専門は素粒子物理学。どんな話が聞けるか、我ながらワクワクしています。 当日の入場は先着順となっておりますので、詳しくはイベントホームページをご確認の上、早めにお出かけください!
http://www.alumni.u-tokyo.ac.jp/hcd/

東京大学第11回ホームカミングデイ
特別フォーラム「グローバル化する世界で学ぶ、働く、生きる

会場:東京大学 安田講堂
日時:2012年10月20日(土) 12:50~14:00

October 18, 2012

デジタル・ヒューマニティーズ

デジタル技術と人文科学が合体して片方のやり方だけで見分けがつかないような社会的、政治的、文化的なパターンをあぶり出し、分析することを目標とするDigital Humanities。ここ数年間、アメリカ各地で大型プロジェクトが立ち上がり、成果も出、学会も作られ、大学の垣根を飛び越えて熱っぽく語れられるようになってきています。もとは所詮水と油、an alliance of geeks and poets(オタクと詩人の寄り合い所帯)とおちょくられ、前向きな報道もあれば(http://www.nytimes.com/2010/11/17/arts/17digital.html?pagewanted=all&_r=0) 
厳しい評論の矛先から関心の高さだけは本物と分かるのです(http://opinionator.blogs.nytimes.com/2012/01/23/mind-your-ps-and-bs-the-digital-humanities-and-interpretation/)。

歴史家の若尾政希さんが近著でいわれるように、人文科学研究は「人と史料とのかけがえのない出会い、足で稼ぐフィールドワーク」が基礎にあり、研究者は探偵小説の「探偵」みたくこつこつと「謎を苦労しながら解くところに醍醐味がある」に違いありません(『近世の政治思想論―「太平評判秘伝理尽鈔と安藤昌益―』、校倉書房)。人の心を動かす優れた研究は、生の資料に直面したとき、絵でも書物でも一枚の古いハガキでも実物と出会ったとき、睨めっこしている内に芽をのぞかせます。探偵の「勘」はモニターから身につかないのです。

電子リテラシーが中の下と自己評価が低く進展しないわたくしでありますが、今年度、日本大学文理学部が総力をあげて取り組んでいる大型プロジェクトの外部評価委員に任命されました(「文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業」東アジアにおける都市形成プロセスの統合的把握とそのデジタル化をめぐる研究)。16日にその委員会が開かれ、日本独自のdigital humanitiesへのアプローチを間近に見ることができました。大変勉強になりました。

研究はいくつかの班に分かれてそれぞれ鋭意成果のまとめに入っていました。当日、わたくしの目を引いたのは日本語日本文学班による「江戸・東京Web GIS」。近世・近代文学と日本語の専門家と、コンピュータサインスの専門家が共同研究を行い、GIS(geographic information system)技術を駆使して江戸・東京の多層的な文化空間をマッピングして仕立てた電子地図です。日大が所蔵する文字資料と映像資料(『江戸名所図会』、山東京伝作黄表紙、鶴屋南北作歌舞伎台本、小林清親版画、銀座写真コレクション)と秋葉原の言語景観調査から膨大な地名情報を取りだし、現在の東京の地図に落とし込んでいます。首都のあちらこちらに散らばるピンをクリックすると、その地点に対応する資料なり調査結果が立ち現れ、これを個別に検討したり、楽しんだりすることができます。また各時代なりジャンルごとにピンの色を変えることで、ピンの集中具合、流れ、たとえば江戸の黄表紙ならどういったエリアで物語がいちばんよく展開していたのか、その例外はどこか、などなど瞬時に「感覚」として江戸の文化空間がとらえられます。同時に、わたくしたちが知っている東京とどうつながって、どう断絶しているかも考えさせられます。これから充実させていくと言っておられました。ゆくゆくdigital humanitiesが目指す大量で良質のデータからのみ導かれるまったく新しい歴史認識、新発見が大いに期待されます。

以上、理屈は抜きにして、日大版「スマホで持ち歩く江戸・東京」を使ってみてはどうでしょうか。公開中のGISはスマホに対応しており、可愛らしいアイコンを出しておけばどこでもそこが江戸になり、明治期銀座の小学生といっしょに微笑んでいる自分に気づくと思います。

日本大学文理学部 江戸・東京Web GIS
http://www.chs.nihon-u.ac.jp/jp_dpt/nichigo-nichibun/web-edo-tokyo/

October 17, 2012

頭文字だけの白いお墓

一昨日書いたように、鎌倉には夥しい岩とやぐらがありますが、今日は石つながりということで先週アメリカのボストンで見つけた小さな石を1個紹介しましょう。

場所はケンブリッジにあるMount Auburn Cemeteryという、ボストン上流社会の家々が墓所をかまえる霊園の一角です。頭文字しか記されていないので分かりづらいですが、ここに眠るのは19世紀末に来日した医師で日本美術コレクターのウィリアム・スタージス・ビゲロー(William Sturgis Bigelow)です。フェノロサや岡倉天心らとともに日本中を歩き回り、40,000点以上の日本美術品を買い上げ、持ち帰ると建って間もないボストン美術館にその全てを寄贈した人物です。日本で仏教に帰依したビゲローは、亡くなると荼毘に付され、遺骨をここと大津市三井寺に分骨させました。

わたくしは、数年前から研究仲間といっしょにボストン美術館にある江戸時代の絵本を調査してきました。今回が最終回。我々が見ることのできた6,000タイトル以上ある絵本のかなりの部分を、このビゲローが見いだし、代々の学芸員が大切に保管してこられた文化財です。最後にお墓参りができて、嬉しかったです。

写真を見て分かるように、わたくしのラペルにはピンマイクがついています。調査の模様、ビゲローの輪郭、そして江戸絵本の素晴らしさをテレビ番組Booked for Japan で伝えようと、この日はカメラクルーといっしょに霊園を回りました。お墓から中継。どんな顔をして語ればいいのか朝から緊張しまくっていましたが、小さな墓石が見つかった瞬間に気持ちがやわらぎ、言葉が自然に流れていきました。放送日が決まったら、お知らせします(NHK-WORLD海外向け放送、キャンベル司会。ただしウェブサイトから自由に視聴できます。http://www3.nhk.or.jp/nhkworld/english/tv/bookedforjapan/index.html)

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October 16, 2012

誤報が見せた真実

夕べ行われた森口尚史東京大学附属病院特任研究員の会見を今朝のテレビで見ながら、 こう思いました。

①日本も欧米も、学術雑誌の投稿審査システムが時代に合わず、機能しなくなっていること、

②日本の大学では近年、プロジェクト単位に期限付きのかたちで「特任研究委員」に頼って大量に雇用することで、専任という安定したポジションに移行できず、与えられた課題だけを延々黙々とこなす事実上のアンダークラスを作ろうとしていること、

③日本の大手メディアが、基本的な事実確認すら行わず肩書き(それもあやふやな)だけを信じて報道するのは、おそらく、日常茶飯事

であることを実感しました。

とくに①は研究者の生命線である学術論文そのものの信憑性をゆるがし、②はこの国の科学技術を担うべき若い世代から研究の手応えや充足感、つまりやる気を奪ってしまう結果をすでにもたらしている模様が見えてきたということ、言いかえると森口氏1人の問題ではない、ということなのです。

October 15, 2012

記念すべき10月15日

遅ればせながら本日をもってサイト開きとします!みなさま、どうぞよろしくお願いします。まずは感謝のことばから。

システム設計はフリーランスのWebクリエイター・岩切貴子さんが請け負ってくださいました。岩切さんは説明力にすぐれています。こうすればこうなると、口さがないわたくしでも黙って聞いているだけでサイトがほぼ出来上がってしまうような、凄腕です。ソフトにして頼もしい方です。

ヴィジュアルデザインは畏友Noritaka Tatehanaことシューデザイナー舘鼻則孝さんが担当。
ガガさんがはく、あのかかとのないハイヒールを創案した彼のことですから、2次元でどんな不可思議な世界をぶち上げるかぶるぶる震えていたところ......番傘が来た!なるほど、自力ではおよそ選ばない純「和装」アイテム、きっとわたくしのことを「穏やかな人」と思っておられるでしょうね。ポップに変身させたところが心憎いというか、恰好いいです。ちなみにブログとラジオのバナーも秀逸。優美なる微生物たちが踊っている色の祝祭、みたいな感じで気に入ってます。http://noritakatatehana.com

まずは上記お2人に、心から感謝です。ほんとうに、ありがとうございました。

ちなみに記念すべきこの日をわたくしがどう過ごしたかと言うと、鎌倉まで行って、ひたすら歩いてきました。山を削り、道を開いた中世の武将たちの目線が少しだけ近くに感じられる体験でした。
ひたすら切り通しを探しては歩き、やぐらと言われる岩盤をくり抜いて作った墓所を覗く小旅行。
岩肌のあちらこちらに大きな四角が切ってあって、それらが「向こう」への通路という意味では道路も墓も同じフィーリングだなと、感動しました。最後に由比ヶ浜に出て夕陽をあがみ、帰京。

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