GREETINGS
ROBERT CAMPBELL
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December 19, 2015

詩と月と生姜湯

 雪は降らないけれど寒い寒い飛騨高山に来ています。夜の講演会(市民会館で)。その後、友人挟土秀平さんの自宅を訪ね、僕が風邪だと聞いてお母様が作ってくれた生姜湯をすすりながら近況を語り合っていました。

 築40年の自宅和室を改装したので先ずその披露目。

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広い床の間、壁一面に夜の微妙な影を含んだ暗い土を塗り、乾く前に薄い一枚の和紙を落として一体化させ、満月を見事に形成しています。

   

   

   

大きな部屋の反対側には2間4枚立の襖があり、その上に挟土さんが一昨年ニューヨークの個展に出した自作の詩(左)と僕が手がけたその英訳(右)を大胆にあしらっています。日英語の競演を見るようで嬉しかったし、驚きました。
コテを持たせれば日本一と定評のある挟土さんですが、詩もなかなかのもので、相対する月の土壁といっしょに眺めていると不思議な熱度が伝わってきます。

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December 16, 2015

Casa BRUTUS 1月号は温泉特集

Casa BRUTUS 1月号は、日本の温泉特集(vol.190 1月号)。デザイン、風景、おもてなし、もちろん温泉飯といったカテゴリーで100軒を選りすぐっています。

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 僕はホテル経営者の浅生亜也さんと建築家・武井誠さんと鼎談。
温泉宿をつくるとしたらどんなイメージ?と武井さんに投げたら、答えはシンプルでとても強烈 (つづきはどうぞ書店で

  

  

The new edition of Casa BRUTUS is all about Japan's best hot springs : 100 inns grouped and reviewed by design, landscape, hospitality and cuisine (vol. 109 January 2016).

The text is entirely Japanese, but the photos are fantastic, and most of the inns have their web sites listed so you can dig deeper and reserve your own room with geothermal waters warm enough to soothe the stiffest soul.

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casa mia ........

December 13, 2015

What a Difference a Day Makes

引っ越してきて24時間。仔猫は「私の家よ」を全身で表しています。
「安心しろ」
「にゃあ〜っ」。

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朝からゴロゴロもみもみ、水を飲み、ウンチもする、ご機嫌な女の子。

仕える飼い主は、仕事が手につきません。

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December 11, 2015

名前はまだ無い。

名前はまだ無い。
昨晩お越しになった小公女は降り立つなり                                                  IMG_0027.JPG

1. 水を飲み、

2. ご飯を食べ、

3. 毛繕いをし、

4. おしっこをしてから

5. ぐっすり寝たかと思うと

6. 夜中から走り回って床に3冊の本を落として

7. 自ら満足げにゲージへ戻り我らの様子を注意深く観察しています。

 

ウンチもまだ、無い。

December 4, 2015

東京の通信簿

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昨日発売「東京人」創刊30年記念号「東京の通信簿」。                                                                                                                      

東京30年の変化を建築、環境、ファッション、文学、コンサートホール、居酒屋といった部門別に論評し、点数をつけるというエッジが効いた充実の企画。

     

僕は文学について寄稿(談)。変化は言えても、フィールドとしてよくできました、頑張りましょう等、点数はつけられない。教師失格、かも。

       

         

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December 3, 2015

詩人谷川俊太郎さんにインタビューします。

12月20日(日)14:00-16:00、東京大学総合図書館で詩人・谷川俊太郎さんにインタビューします。
飯田橋文学会が進めている「現代作家アーカイヴ」の一環で、動画収録を行い、後日インターネットなどで公開する予定。
入場は無料、申込みは次のサイトをご覧ください(定員50名なので、どうぞお早めに)。主催: 飯田橋文学会 X UTCP。
http://new.lib.u-tokyo.ac.jp/3487

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December 3, 2015

NHK「DokiDoki!ワールドTV」放送時間が変更になりました。

 『森岡書店 銀座』で収録したNHK「DokiDoki!ワールドTV」の放送時間が変更になりましたので、お知らせします。

放送日:NHK総合TV

・12月13日(日)24:57〜25:07(14日(月) 0:57〜 1:07)

・再放送

 12月14日(月)10:05〜10:15

日曜深夜の放送となりますが、楽しい番組になると思いますので、月曜のお仕事に差し支えない方法で是非ご覧ください!

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December 1, 2015

一区切り

いっぱいある「区切り」のなかでも生放送が終わった一瞬というのは実に美味しい。

「もう12月だから」と、スタジオに残っていたスッキリ‼︎メンバーで集まり、カシャっと。

今朝の10:30。

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December 1, 2015

昨晩遅くまで、NHK広報番組 DokiDoki!ワールドTVを銀座一丁目の森岡書店で収録していました。

昨晩遅くまで、NHK広報番組 DokiDoki!ワールドTVを銀座一丁目の森岡書店で収録していました。


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4月に始まったNHKワールドFace to Faceの内容を地上波で伝える稀有な機会でもあり、その上、ホラン千秋さんの軽快な司会ぶりでおそらく3回分はあった話をのべつに喋りまくった、という反省の塊をカバンに入れて帰って参りました次第。IMG_0008.JPGのサムネイル画像

10年間茅場町にあった森岡書店は今年から銀座へ移り、「一冊の本を売る書店」に変身。週替わりにたった一冊の本に出逢えるというストーリー性あふれる空間は、海外メディアでも大きく注目されています。

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A single room with a single book.


究極のインタフェースで格好よく、時代の波長に沿う素晴らしい感性だと思います。
店主森岡督行さんとは17年来のお付き合い。数年前、昭和初期に建てられた茅場町井上ビル3階にあった店頭でNHK ETV「Jブンガク」の初年度分を撮らせてもらったというご恩もあります。
昨日の収録は、番組も番地も違うけれど、変わらぬ重厚なモダンテーストに彩られていました。
今度の森岡書店が入った鈴木ビルは、昭和4(1929)年竣工。東京都選定歴史的建造物指定。小さな空間に、近代日本の深い切り込みが点々と遺されています。

DokiDoki!ワールドTVはNHK総合、12月13日(日)、22:40放送の予定。

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November 25, 2015

雲母創刊100年に寄せて(山梨日日新聞11月20日朝刊寄稿)

 俳句雑誌『雲母』の創刊100年を記念して、山梨県立文学館では11月23日まで企画展『俳句百景 季節を生きる喜び』が開かれていました。それに合わせて飯田蛇笏・龍太親子らの俳句について山梨日日新聞に寄稿した文章をこちらでも紹介します。

 冬の扇、といえば季節外れで使い道を失い、静かに箪笥に眠っているモノを連想する。ほこりっぽく、侘しげな「今さら」感が濃厚に漂う。
 そこへ来て、飯田蛇笏の代表句。「くろがねの秋の風鈴鳴りにけり」(昭和八年作)。釣り忘れた鉄器の風鈴は重厚な音色を奏で、あたりに残響をたなびかせている。堂々と「鳴りにけり」、というからには遠慮もいらない。夏の季語「風鈴」と「秋」がぶつかる中七(なかしち)で一句が勢いづき、存在を刻む一種の確信へと向かうようである。 バブルの頃、わたくしの近所に一軒だけ地上げ屋の甘言に耳を貸さず「空気を読まない」ことで有名になった喫茶店があった。蛇笏の「くろがねの」句を読むと、店主の一徹な表情が浮かび上がってくる。
 蛇笏は男っぽい感触で、消えそうで消えない小さな命の強(したた)かさを謳い上げた名句を他にもたくさん残している。
 「高浪にかくるる秋のつばめかな」(昭和一七年作)。海辺からの眺望だろうか、寄せる大波の上をすれすれに飛ぶ一羽の燕(つばめ)がいる。うねりに呑み込まれたか、と心配そうに見ていると波乗りのようにひょこっと現れ、また消えていく。見る人間の一瞬の印象、あるいは錯覚であり、秋の燕はただ自然のリズムに従って獲物を一心に求めているに過ぎない。「かくるる」意志は燕にはない。IMG_0005.JPGのサムネイル画像のサムネイル画像のサムネイル画像
  蛇笏が編み出した写生句には潔い意外性がある。同じ海をすれすれに飛んでいるという若山牧水の「白鳥」歌 ー「白鳥は哀しからずや空の青海のあをにも染まずただよふ」(明治四一年発表)ー と比べると、蛇笏の燕は喜怒哀楽がなく、無心であることが分かる。動物と風物に心を投影しない代わりに、人間の感覚器官に「見える」ことと「聞こえる」ことが直接伝わり、不思議な喜びやざわめき、命の実感を味わわせてくれるのが蛇笏句の醍醐味だとわたくしは思う。
 龍太も、「見える」ことと「聞こえる」ことを季節の中、そして句の中でストレートに表現することの名人であった。
  「手が見えて父が落葉の山歩く」(昭和三五年作)。「落ち葉」は冬の季語。晩年の父の姿である。郷里の里山を散策している父を、龍太は一条(すじ)の谷川の向こうから瞬時に認めたらしい。裸になったナラやクヌギの幹の間から「手」が見え、それが「父」と知れ、やがて枯れ葉が敷き詰められた山の広い画(え)が目前に繰り広げられていく。映画のズーム・アウトにも似た手法だが、それ以上に、「手」だけで父親たるものの量感を切り取ってみせるところに、季題をもつ俳句ならではの力がある。